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リコメンダー 菅原ケンイチ1960年岩手県一関市生まれ。雑誌編集長を経て、2005年フリーに。趣味は旅と食。好きな土地は奈良、京都、山形。好きな食べ物はそば、すし、ラーメン。現在Kappoで「新・大人旅」(連載)、「本当にうまい、そばの名店」(不定期)などを執筆。他に狛犬も趣味とのこと。

新・大人旅プラス 塩竈

trip掲載日09-12.11

塩竈の太古の聖地? 鼻節神社

 Kappo 1月号の記事でも少し触れた「鼻節神社」は、七ヶ浜町の花渕浜にあります。森に囲まれた境内は訪れる人も少なく、ひっそりとしていますが、今から1400年ほど前の創建といわれ、平安時代の有力神社のリストである、「延喜式神名帳」にも登場するほど、由緒があります。
 鼻節神社は海に面した断崖の、高台にあります。境内正面にある参道の長く急な石段を下りてゆくと、そこには鳥居があり、あとは海があるだけです。周辺は民家も全くなく、いったいこの参道はだれのためのものだろうかと、不思議に思ってしまう景色です。
 鼻節とはやや不思議な字面ですが、古い地名などは、文字をもたない時代から呼び名があった訳なので、後から当てられた漢字の意味を詮索してもしょうがないかもしれません。ただ「ハナ」というヤマトコトバには先端という意味があり、この場所が海に繋がっていることを示しているとも考えられます。
 鼻節浜は、鹽竈神社の神様(塩土老翁神、鹿島神、香取神)が上陸した場所とも言われています。鼻節神社の神様は猿田彦命という、道案内の神であり、塩土老翁神とは同じ性格を持っています。
 鼻節神社の沖には、海から突き出た岩礁が2つあります。鹽竈神社の禰宜さんから聞いた話では、以前大学の先生に鼻節神社を見てもらったところ、そのロケーションは、まさに太古の日本人が考えていた、神の依り付く場所の条件を備えているのだそうです。それは、伊勢神宮の二見浦ともよく似ているのだそうです。
 鼻節神社は、漫画やアニメにもなった「かんなぎ」の舞台のモデルといわれています。なんでも作者が宮城県出身なのだそうです。その影響で、最近は「聖地巡礼」と称して、全国からマニアが訪れているといいます。
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鼻節神社は訪れる人も少ない。周囲はうっそうとした森。

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鼻節神社は断崖の上に立つ。塩竈の神が上陸した場所ともいわれている。
写真/菊地淳智


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